長野県品質工学研究会
2025年4月11日(金)に2024年度の臨時研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(参加者:9名)
以下の3つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
1.「生成MT法の考え方と活用」 (顧問 岩下幸廣)
MT法による生成データの作成方法を検討した。生成データは、Excelのソルバーを活用することで容易に計算できる。目標をD=1などとすると現実的目標状態を計算できるが、初期値を現状とした場合は現状と目標の差が明確になる。具体的な活用は、「適正人事配置と個別の教育項目の明確化」「現実的な品質改善項目、程度の明確化」「健康管理と現実的改善項目の明確化」等が考えられる。
2.「D値最適化計画について」 (南信空撮 中西徹)
SNSで見かけた、D値最適化計画に興味をもっちChatGPTにて調べた結果、少ない実験回数で、多くの情報を得るために、最適に条件を組合せる方法で、直交表実験では適用が出来ない因子数や水準数に対応できる事がわかった。
そこで、D値最適化条件を組合せるためにChatGTPにてPythonコードを生成しGoogle Colabにて試してみた。その結果、要因効果図の精度は直交表には劣るものの、大きな主効果のある因子を見つけるための実験としては有効と感じた。また、T法と組み合わせる事で解析が容易になると感じた。
3.「MT法による自動ノイズ検査の解析 part3」(シナノケンシ(株) 辻希望)
1月、3月に続いての続報。
単位空間を見直し(ピュアにすることで)、OKとNGの判別が出来るかトライ。ピュアにすることでOK、NGの判別は出来たが、単位空間から除外したOKを信号データとして、判別すると約7割がNG判定される結果となった。
また、同じ単位空間にて、標本線法でトライ。単位空間を1コずつ信号データへ移していくと、約7割がNG判定される結果となり、今のところ、次の打ち手は思い浮かばないが、諦めずトライしていく。
2025年5月9日(金)に2025年度の総会および第1回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(参加者:10名)
以下の2つの事例発表についてディスカッションした。
【総会】
令和6年度の事業報告および令和7年度の事業計画が承認された。本年度の会員数:16(正会員:10、特別会員:3、顧問:3)である。開催日程は全11回を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「合同研究会」および「講演会」である。
【事例発表】
1.「紙コプター 落下速度の安定条件 最適化」 (シナノケンシ(株) 辻希望)
RQES2024S 発表番号25に基づき、新入社員教育の一環として「紙コプターの落下速度を安定させる条件」をL8直交表を活用して求めた結果を報告した。
ノイズについては、発表資料と同じく繰り返し回数(5回)としたが、「もう1度直交表実験を行った場合、同じ要因効果図が得られるのか」「ノイズを別の視点から設定した方が良かったのではないか」というご指摘があり、また、「差分でSN比を求めてみてはどうか」「対数変換を試してみてはどうか」など、様々なアドバイスを頂いた。
2.「システム考察の検討~時間的変化(過渡現象)の機能の検討~」 (顧問 岩下幸廣)
時間変化する現象について、フロー図による入出力モデルやフィードバックモデル等を使って全体をシステムとして考察し、Step to Stepで計算できる。更に、実測値と比較することによって、現象のメカニズム解析や予測をする事ができることを事例によって検討した。以上の検討から、過渡的現象について適切な機能性評価が可能になる。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)


